スムーズにWindowsをアップグレード(古いバージョンのWindowsを新しいバージョンのWindowsに)するため、事前に確認や準備をしっかりしましょう。
パソコン初心者の方のためにWindowsのアップグレードと古いパソコンをバージョンアップすることをお伝えします。
新しいWindowsにバージョンアップ
indowsのアップグレードとは、今まで利用している(古い)Windowsから新しいWindowsにバージョンアップすることを言います。
アップグレードでは、今までの(古い)Windowsの環境やソフト、データを新しいWindowsでも引き継げますので、アップグレード後の手間が少ないです。
新しいWindowsが発表されると「アップグレード版」が発売され、通常のWindowsよりも値段が安く販売されます。
アップグレードは、「古いWindowsを完全に削除→新しいWindowsをインストール」ではなく、「古いWindowsの環境やソフト、データを残しながら新しいWindowsをインストール」のため、うまく行かない部分が出てくる可能性もあります。
トラブルが発生する可能性もありますが、新しいWindowsにするにはアップグレードが簡単です。
Windowsをアップグレードするメリットとデメリットをお伝えします。
- 古いWindowsの環境やデータを引き継げる
- 値段が安い
- アップグレード後に不具合が出ることがある
クリーンインストール(新規インストール)
今までの(古い)Windowsを全て削除して、新しいWindowsをインストールすることをクリーンインストール(新規インストール)と言います。
今までの(古い)Windowsの環境やソフト、データは引き継げないため、必ずバックアップを取ってから作業を行ってください。
新しいWindowsになったら、自分に合った設定やソフトのインストール、バックアップの復元が必要です。
アップグレードと比較すると手間はかかりますが、全てが新しい状態のため、インストール後の動作は快適になります。
アップグレード版と比較すると値段が高くなります。
クリーンインストール(新規インストール)のメリットとデメリットをお伝えします。
- インストール後が安定する
- 手間がかかる
- アップグレード版に比べると値段が高い
Windowsをアップグレードする前に確認すること
Windowsをアップグレードする前に確認することをお伝えします。
32bit版と64bit版の確認
Windows 7までのパソコンは、使う人によって32bit版と64bit版で選択していましたが、Windows 8、Windows 8.1以降は、64bit版が主流になりましたので、現在は多くの人が64bit版のパソコンを使っています。
アップグレードしたいWindowsは32bit版の可能性がありますので、アップグレード前に32bit版か64bit版かを確認してください。
32bit版と64bit版については「32bitと64bitの違い(基礎講座)」をご覧ください。
Windowsのシステム要件を確認
どのWindowsでも新しいバージョンのWindowsにアップグレードできるとは限りません。
Windowsのアップグレードには、「アップグレードしたいパソコンにこれ以上の性能が必要ですよ」という意味のシステム要件があります。
Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、Windows 10、Windows 11のシステム要件は、ほぼ同じです(CPUの数値が同じでも性能が異なることがあります)が、32bit版と64bit版では異なります。
Windowsのシステム要件
32bit版のWindowsと64bit版のWindowsではシステム要件が異なります。
※Windows 11には32bit版はありません。
- CPU:1.0GHz 以上
- 物理メモリー:1GB 以上(快適に動作させる場合は、2GB 以上を推奨)
- HDDの空き容量:16GB 以上
- CPU:1.0GHz 以上
- 物理メモリー:2GB 以上(快適に動作させる場合は、4GB 以上を推奨)
- HDDの空き容量:20GB 以上
最近のパソコンはこれらのシステム要件を遥かに超えていますので、それほど気にする必要はありませんが、かなり古いパソコンから新しいパソコンにアップグレードする場合は注意してください。
ソフトウェアの対応の確認
今までのWindowsで使えていたソフトがアップグレード後のWindowsで、動作しなくなってしまうこともあります。
「アップグレード後のWindowsで、これは使えなくなると困る」というソフトがあれば、必ず開発元のホームページで確認してください。
古いソフトの場合、新しいWindowsに対応しない場合もあります。
デバイスドライバの確認
パソコン本体がアップグレード後のWindowsに対応しているかどうかを確認する必要があります。
アップグレード後のWindowsで、デバイスドライバ(パソコンに接続されている機器を制御するためのプログラム)が正常に動作しない可能性があります。
パソコンメーカーのホームページで、パソコンの型番などを使って確認しましょう。
Windowsをアップグレードする前に準備すること
Windowsをアップグレードする前に準備することをお伝えします。
データのバックアップ
Windowsのアップグレードの作業では、正常に新しいWindowsにアップグレードできないことがあります。
何かしらのトラブルでデータが消えてしまう可能性もありますので、万が一のことを考えてパソコン内のデータをバックアップしましょう。
「Windowsを含めた全てをバックアップする方法」や「必要なデータのみをバックアップする方法」などがあります。
パソコンはいつ何が起こってもおかしくない機器です。
そのため、Windowsのアップグレードのときだけではなく、常日頃からバックアップする癖をつけましょう。
ログインIDやパスワード
ショッピングなどで利用するログインIDやパスワードは、最初にパソコンに入力すると次からは自動的に入力されている設定になっている人が多くいます。
ログインするたびにログインIDやパスワードを入力する手間が省けるので便利ですが、Windowsのアップデート後は過去に入力したログインIDやパスワードを再度入力しなければいけない可能性があります。
そのため、ログインIDやパスワードもバックアップしましょう。
データとして残すだけではなく、万が一のことを考えて、紙ベースでも残すと確実です。
セキュリティ対策ソフトをアンインストール
ウイルスなどの危険からパソコンを守るセキュリティ対策ソフトは、Windowsのシステムファイルを常に監視しています。
そのため、Windowsをアップグレードするときにはセキュリティ対策ソフトがアップグレードを妨げてしまう恐れがあります。
Windowsのアップグレード前にセキュリティ対策ソフトをアンインストール(削除)しましょう。
時間があるときにアップグレードの作業をおこなう
パソコンの性能にもよりますが、Windowsのアップグレードは長いと数時間かかる場合があります。
アップグレードの手順が終われば、基本的にはパソコンが自動的に作業しますが、途中で何らかの選択をしなければいけないことがあります。
何の選択もしないとその画面で作業が中断しています。
就寝する前にアップグレードを開始してもいいのですが、朝起きたら作業の途中で画面が止まっていることもあります。
この場合、操作をすれば作業が再開されますが、すぐにパソコンが使いたいときにはアップグレードが終わるまで待たなければいけません。
時間に余裕があり、ときどき進行状況が確認できるときにアップグレードすることをオススメします。