パソコンの引越し準備中、または通常の作業で大切なデータを間違って削除してしまった場合は、データの復旧(復元)ができる可能性があります。

データ復旧で知っておくこととやってはいけないことをお伝えします。

パソコンでデータを削除するということ

主にパソコンではハードディスクにデータを保存します。

ワードやエクセルなどでデータを保存するということは、ハードディスクにそのデータを保存することになります。

ここではハードディスクの仕組みは重要ではありませんので、データを保存してから削除するときの流れを簡単な例えでお伝えします。

自分で本を作成すると考えてください。

保存するとき

それでは、まずは目次を作ります。

「小学校時代」、「中学校時代」、「高校時代」など、目次をたくさん作ります。

その目次を基にして1項目につき、10ページの文章を書きます。

これがパソコンのハードディスクに保存することです。

パソコンでデータ(文章)を保存するときには、インデックス(目次)も一緒に作ります。

削除するとき

作成した目次の項目だけ、修正ペンで塗りつぶします。

これがパソコンのハードディスクに保存されているデータを削除することです。

「あれっ?削除したっていっても、その文章の目次しか削除してないよね?」と思いますよね?
そうなのです。

パソコンでデータ(文章)を削除するということは、インデックス(目次)だけを削除するだけなので、実際にはデータ(文章)は残っているのです。

しかし、これは全てのデータ(文章)に当てはまるわけではありません。

インデックス(目次)だけ削除されたデータ(文章)に他のデータ(文章)を上書きしてしまうと前のデータ(文章)が消えてしまいます。

これは意図的にすることではなく、他のデータ(文章)を次から次に保存するうちに、パソコンが勝手に上書き保存してしまうのです。

削除してしまったデータの復旧における可能性

これははっきりとわかりませんが、削除されたデータは時間が経てば経つほど、上書きされてしまう可能性が高まりますので、「間違えて削除してしまった!」、「間違えて初期化してしまった!」というときには、すぐに対策をとってください。

データを削除してしまってからでも、まだ復旧できる可能性がありますので、あきらめずにチャレンジしてくださいね

間違えて削除してしまったらどうする?

大切なデータを削除してしまったら、「何も操作をしないのが一番」です。

削除されたデータ(文章)はインデックス(目次)が削除されただけで、データ(文章)自体は残っています。

何か操作をしてしまうと、そのデータ(文章)が他のデータに上書きされてしまう可能性があります。

そうなったら、データの復旧は見込めません。

大切なデータを間違えて削除してしまったら、思いつきでパソコンの操作をせず、すぐにデータ復旧の対策をとってください。

「無料のソフトを使う方法」「有料のソフトを使う方法」「データを復旧してくれる業者に依頼する方法」があります。

データ復旧の可能性が低くなってしまう操作

データを復旧する可能性を少しでも高めるため、以下のことは絶対にしないでください。

データの書き込みや保存

ワードやエクセルなどで作成した文章の保存、インターネットにある文章や写真の保存など。

チェックディスク(エラーチェック)

パソコンの中にあるデータ(Windowsのデータ)のエラーを探し、修復する機能。

最適化(デフラグ)

パソコンの中にあるデータ(Windowsのデータ)を整理整頓(断片化を解消)する機能。

Windowsを高速化するソフト

不要なファイルの削除、Windowsの設定等を変更するソフト。

 
これらの作業は何らかの形でデータの上書きをします。

復旧できる可能性のあるデータに上書きされてしまうと、復旧の可能性が低くなりますので、気をつけてください。