Google Chromeは、インターネットでサイトを閲覧するための代表的なウェブブラウザのひとつです。
アメリカの大手IT企業Google社が提供しています。

パソコン以外にも、最近のAndroidスマートフォンには、Android版のChromeが最初からインストールされており、多くの方が目にする機会が増えたと思います。

そこで今回は、Google Chromeの意味やロゴマークの意味についてお伝えします。

Chromeの読み方と意味

まずChromeの読み方は「クローム」です。

英語のChromeを日本語に直訳すると「金属のメッキ」のことで、「クロムメッキ」という意味になります。

また、Chromeという名称はウェブブラウザでは、ユーザーインターフェースを意味しています。

Google Chromeを開発する際、ユーザーインターフェースに注力していることからChromeと名付けられたと言われています。

ユーザーインターフェースとは

ウェブサイトやアプリの利用者をユーザーと呼び、このユーザーと製品をつなぐ接点がインターフェースです。

インターフェースは、キーボードやマウス、画面上のメニューやボタンなど、ユーザーが目にするものや操作するもの全てを指します。

つまりユーザーインターフェースとは、ユーザーとコンピューターの間で情報のやり取りをするための仕組みのことで、略して「UI」ともいわれます。

Chromeのロゴマークの意味

現在のChromeのロゴマークは、青い丸が赤と緑と黄色に囲まれているデザインです。

この4色は、多くの人が知っているGoogleのロゴマークと同じ配色が使われていることから、Google社関連のソフトだとイメージする事ができると思います。
 

シンプルなロゴマークですが、初期のデザインは今とは違ったようです。

ビジュアルデザイナーのトーマス・メッセンジャー氏は次のように述べています。

Thomas: When we introduced Chrome back in 2008, our goal was to build a browser that was fast and easy to use, and nothing better represented speed than a rocket ship! But our team decided to move away from a literal rocket ship in the end, and came to a design that looked approachable and clickable that still captured the spirit of Google.

引用元:How we redesigned the Chrome icon | Google Keyword

これを私なりに翻訳してみると次のようになります。

「私たちが2008年にChromeを発表したとき、宇宙船より速くて簡単に使えるブラウザーを作り上げることを目標にしていました。しかし、最終的には宇宙船のスピードにこだわることをやめて、Googleの考え方に基づき、親しみやすくクリックしてもらいやすいデザインに決めました。」
 

このような経緯でChromeのロゴマークができ、最初のリリースから現在までに3回の変更がありました。

そして前回の変更から8年ぶりとなった2022年2月、新たなロゴマークが発表されたとき、中央の青い円を大きくし、影を無くして、色も明るくなりました。

目にとまりやすくなり、色の違いも認識しやすくなっているようです。


さらにWindowsでは細かなグラデーションを取り入れ、MacOSでは少し立体的にするなど、各OSに合わせたバリエーションが用意されています。

ロゴのデザインを担当したエルヴィン・フー氏は、「We want the icons to feel recognizably Chrome, but also well crafted for each OS. 」(Chromeということがひと目でわかるようなデザインを心がけ、各OSごとに特徴を持たせてアイコンを作成しました。)とツイートしています。

 

今回は、Google Chromeの意味やロゴマークの意味についてお伝えしました。

大きな変更はないものの、その時代に合わせてとても細かな部分にこだわって作られています。

何気なく使用しているGoogle Chromeですが、そこには制作者の様々な思いがあることがわかりました。